ホームページには料金の記載がない。取材により料金体系は以下の通りであることが分かった。ゲスト1人につき、ホテルであれば3万円前後、レストランであれば2万円前後の飲食・会場使用料などがかかる。例えば、東京ヒルトンで3.7万円、ホテルフロラシオン青山で3万円、レストランのアラスカ神保町で2.6万円だ。婚礼期日が近い場合1割程度安くなることがある。そのほかはチャペル使用料、装花、ドレス、引き出物、カメラマン、プロデュース料などで70万~80万円かかる。
各式場のサイトや結婚情報サイトで調べれば分かるが、これらは式場と直接契約した場合とあまり変わらない。
結婚式の中身でも問題が生じている。新郎新婦と式場の間にスマ婚が入ってマージンをとっているため、「その分コストダウンしないと割が合わないから、料理内容をグレードダウンせざるを得ない」と、ある提携式場はこぼす。グレードダウンの手法はさまざま。料理の皿数を少なくしたり、一皿あたりの量を削ったりするほか、ウエイターの人数を削ることもあるという。ちなみに試食は基本的にはできない。
とはいえ、広告宣伝のうまさからスマ婚は順調に実績を伸ばした。それを見て、ライバル他社も安さを前面に出した「○○婚」と銘打ったサービスを開始している。ただし各社のサービスや運営体制は微妙に食い違っており、玉石混交というのが実態だ。利用者は結婚情報サイトを見たり、直接式場に確認したりして、適切なサービス内容・価格であるかどうかをチェックしたほうがいい。