明治粉ミルクからセシウム 業界が恐れる“空気経由”汚染

明治粉ミルクからセシウム 業界が恐れる“空気経由”汚染
 明治の粉ミルク「ステップ」から、1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出された。福島第1原子力発電所事故直後の3月14日から20日のあいだに、埼玉県春日部市の工場で生産された製品からの検出で、明治は対象製品40万缶を無償交換することを決めた。

 対象製品から検出されたセシウムは、国が定めた乳製品の暫定規制値の1キログラム当たり200ベクレル、乳児用ミルクに使う製品の同100ベクレルをも下回る。だが、当該製品はすでに多くが消費されてしまっており、乳児を持つ母親への心理的なダメージは大きい。

 問題点は二つある。まず、明治が3月の原発事故以降、自社で設けていた放射性物質検査の網の外で汚染が発見されたこと。明治は、1ヵ月に1回程度、缶封入前の製品の抜き取り検査を行っていた。だが、今回は福島県二本松市のNPOが製品を独自に検査し、通報した結果を受け、明治が該当製造日付近の在庫を調べて汚染が判明した。

 野菜や肉などの1次産品以外の加工食品に対する放射性物質検査は、現時点では国による明確な手順が定められていない。多くのメーカーが独自の検査体制を敷いているが、詳細は各社の判断に委ねられているのが実情である。

 たとえば、同じ粉ミルクメーカーの和光堂では、3~4日の製造単位ごとに検査を行っている。

 もう一つの問題点は、今回の汚染経路が「空気」の可能性があるということだ。

 明治によれば、粉ミルクの原料となる脱脂粉乳や乳清などの原料は、震災前に北海道や米国で生産されたものであり、汚染されていた可能性は考えにくい。

あわせて読みたい

ダイヤモンド・オンラインの記事をもっと見る 2011年12月12日の社会記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

> 今日の主要ニュース > 国内の主要ニュース > 海外の主要ニュース > 芸能の主要ニュース > スポーツの主要ニュース > トレンドの主要ニュース > おもしろの主要ニュース > コラムの主要ニュース > インタビューの主要ニュース

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。