アサヒホールディングス(5857)は、2021年3月期の配当予想を修正し、前期比および前回予想比で「増配」とする予想を、2021年1月29日の15時30分に発表した。これにより、アサヒホールディングスの配当利回り(予想)は3.99%⇒4.24%にアップした。
これが実現すれば"4期連続増配"を達成することになる。

 アサヒホールディングスは、2021年3月期の予想配当を修正し、中間配当(9月・権利確定済み)が「80円」、期末配当(3月)が「90円」、合計の年間配当額は「1株あたり170円」とすると発表した。

 年間配当額の前回予想は「1株あたり160円」だったので、前回予想より「10円」の増配となる。今回の増配発表により、アサヒホールディングスの配当利回り(予想)は3.99%⇒4.24%にアップした。

 また、アサヒホールディングスの2020年3月期の配当は「1株あたり130円」だったので、前期比では「40円」の増配となる見込み。
【※関連記事はこちら!】
「高配当株」と「増配株」では、どちらに投資すべきか?「増配」は業績やビジネスモデルの“裏付け”があるが、「高配当」は株価や配当額に左右される不安定なもの!

 アサヒホールディングスは今回、配当予想の修正とともに業績予想の修正(前回予想比で「増益」)も発表しており、2021年3月期は「売上収益、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益がいずれも過去最高となる見込み」であることから、今回の「増配」を決定した形だ。

 なお、増配や業績予想の修正などが発表されたことを受けて、アサヒホールディングスの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2021年1月29日)の終値4005円より595円も高い4600円(+14.85%)を記録しており、来週の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
【※関連記事はこちら!】
夜間取引(PTS取引)ができる証券会社を紹介! 株式市場が閉まった夕方や夜でもトレード可能なネット証券の「取引時間」や「売買手数料」を比較!

アサヒホールディングスの過去10期の配当の推移は?■アサヒホールディングス(5857)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2012/360円2017/360円2013/360円2018/363円2014/360円2019/3120円2015/360円2020/3130円2016/360円2021/3170円
(予想)

 アサヒホールディングスは2018年3月期以降、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり170円」が予想通りに実施されれば、”4期連続増配”を達成することになる。
【※関連記事はこちら!】
「連続増配株ランキング」ベスト20![2021年最新版]30期連続増配の「花王」、20期連続増配で利回り5%の「三菱UFJリース」など、おすすめの増配銘柄を紹介

 また、アサヒホールディングスの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2017年3月期から2021年3月期までの4年間で、アサヒホールディングスの年間配当額は「1株あたり60円」から「1株あたり170円」まで、2.8倍に増加している。
【※関連記事はこちら!】
「配当利回りが高い株」に投資するより重要なのは、「増配傾向にある株」を選んで投資をし続けること! 実現間近の「配当でモトを取る」途中経過も大公開!

 配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、アサヒホールディングスの株価は2017年3月の終値2014円から2021年1月25日に記録した年初来高値4390円まで、2.1倍に上昇している。

なお、発表当日(2021年1月29日)の終値は4005円で、2017年3月の終値から1.9倍に上昇した水準で推移している。

■アサヒホールディングス(5857)の株価チャート/月足・10年

アサヒホールディングスの配当利回りは?

 アサヒホールディングスの2021年1月29日時点の株価(終値)は4005円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※アサヒホールディングスの配当利回り】
株価:4005円
年間配当額:170円
配当利回り:170円÷4005円×100=4.25%

 アサヒホールディングスの配当利回りは4.25%。2020年12月の東証1部の平均利回りは1.91%(配当実施企業のみ)なので、アサヒホールディングスの配当利回りは「高め」と言える。
【※関連記事はこちら!】
「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2021年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!

 なお、アサヒホールディングスはこれまで、「自社グループ製品を優待価格で購入できる」という株主優待を実施していたが、本日(2021年1月29日)、「今後の利益還元のあり方について慎重に検討を重ねた結果、剰余金の配当を中心とした株主還元を充実することがより適切であると判断した」との理由で、株主優待制度の廃止が発表されている。
【※関連記事はこちら!】
アサヒホールディングス、株主優待を廃止も、株価は夜間取引で14%超も急騰! 優待廃止と同時に、業績の上方修正、増配、分割を発表し、配当利回り4.2%に!

 アサヒホールディングスは、金・銀・プラチナといった貴金属のリサイクル事業が主軸の会社。

産業廃棄物処理を中心とした環境保全事業にも取り組んでいる。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上収益21.7%増、営業利益33.3%増、税引前利益41.4%増、親会社の所有者に帰属する当期利益153.9%増と好調(すべて前期比)。
【※関連記事はこちら!】
配当が減らない“隠れ増配株”ランキング上位20銘柄を紹介! 減配をせずに、配当を維持・増配し続けている「非減配」期間が長い優良な安定配当株ランキング!

■アサヒホールディングス業種コード市場年間配当額(予想)非鉄金属5857東証1部170円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)4005円100株40万500円4.24%※株価などのデータは2021年1月29日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。