カノークスは、2022年3月期の予想配当を修正し、中間配当(9月)が「40円」、期末配当(3月)が「40円」、合計の年間配当額は「1株あたり80円」とすると発表した。
年間配当額の前回予想は「1株あたり50円」だったので、前回予想から「30円」の増配となる。今回の増配発表により、カノークスの配当利回り(予想)は5.24%⇒8.38%にアップすることとなった。
また、カノークスの2021年3月期の配当は「1株あたり30円」だったので、前期比では「50円」の増配となる見込み。
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カノークスは今回、「増配」とともに業績予想の修正も発表しており、2022年3月期は前回予想比で「増収・増益」の業績予想となっている。カノークスは「配当性向50%水準をベンチマーク」としていることから、「財務状況を総合的に勘案」したうえで今回の「増配」を決定した形だ。
カノークスの過去10期の配当の推移は?■カノークス(8076)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2013/320円2018/340円2014/324円2019/337円2015/324円2020/337円2016/334円2021/330円2017/337円2022/380円(予想)
カノークスは2021年3月期に「減配」しているものの、2022年3月期の配当予想「1株あたり80円」が予想通りに実施されれば、4年ぶりに「増配」となる見通しだ。
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また、カノークスの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。前期にあたる2021年3月期から2022年3月期までの1年間で、カノークスの年間配当額は「1株あたり30円」から「1株あたり80円」まで、2.6倍に急増している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、カノークスの株価は2021年3月の終値705円から2021年7月に記録した年初来高値1001円まで、1.4倍に上昇している。なお、発表当日(2021年8月27日)の終値は954円で、2021年3月の終値から1.3倍に上昇した水準で推移している。
■カノークス(8076)の株価チャート/月足・10年
カノークスの配当利回りは?カノークスの2021年8月27日時点の株価(終値)は954円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※カノークスの配当利回り】
株価:954円
年間配当額:中間40円+期末40円=80円
配当利回り:80円÷954円×100=8.38%
カノークスの配当利回りは8.38%。2021年7月の東証1部の平均利回りは1.89%(配当実施企業のみ)なので、カノークスの配当利回りは「かなり高め」と言える。なお、カノークスは株主優待を実施していない。
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カノークスは、自動車・建築・農業・工業用の鉄鋼資材を主に取り扱う鉄鋼専門商社。明治30年創業。2022年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高10.1%増、営業利益171.5%増、経常利益137.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益153.1%増と好調(すべて前期比)。
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