”すべての人にインターネット”をコーポレートキャッチに、インターネットインフラ、広告、金融、暗号資産事業を展開するGMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループをあげた生成AIの活用・業務効率化の取り組みを進めている。その結果、グループ全体での2024年の合計業務削減時間が推定100万時間を突破した。
■調査サマリ
• 2024年9月時点で削減時間は推定107万時間だ。• 半数以上のパートナー(従業員)が複数の生成AIモデルを利用している。
• 54.2%(前回調査との差+7ポイント)のパートナーが、複数の生成AIモデルを使い分けている。
• 「業務において最も優れていると思うLLM」への回答のうち「わからない」が、16.7%(前回調査との差-8ポイント)となり、自身の業務に合ったLLMへの理解が進んでいる。
• 削減時間数は調査するごとに増加しており、GMOインターネットグループが取り組むAI活用推進プロジェクトが一時的な効果ではなく、継続的な生産性向上につながっていることが推測される。
• パートナー一人ひとりが生成AIモデルの進化に迅速に対応し、自身の業務に最適なツールを柔軟に選択できる環境が整いつつあることは、大きな成果と考えられる。
■調査概要
• 調査テーマ:「生成AI活用」実態調査• 回答者数:6,312人(有効回答4,962人)
• 調査対象:GMOインターネットグループの国内パートナー
• (正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)
•調査期間:2024年9月9日(月)~9月13日(金)
(※1)2023年11月20日発表 定点調査 https://www.gmo.jp/news/article/8680/
2024年4月9日発表 定点調査 https://www.gmo.jp/news/article/8922/
2024年7月5日発表 定点調査https://www.gmo.jp/news/article/9051/
■GMOインターネットグループの生成AI活用調査結果
⓵生成AI活用により2024年で合計削減時間100万時間を突破
• 国内パートナー(シフト勤務除く)の86.8%が生成AIを活用している(前回調査との差+2.9ポイント)。• 生成AIを活用しているパートナー一人あたりの業務削減時間は27.2時間/月(前回調査との差+0.4時間)となり、パートナーが次々とリリースされる最新のAIツールをキャッチアップし、一人ひとり使いこなしていることが推測できる回答結果となっている。
• また、生成AIを活用しているパートナーの合計により、ひと月あたり約13万9,000時間/月(前回調査との差+約7,000時間)削減を実現した。(※2) (※3) 削減時間数は調査するごとに増加し、結果として2024年9月時点で年間推定107万時間の業務時間削減を実現した。
(※2)国内全パートナー(シフト勤務含む)の約81.3%にあたる5,132人が生成AIを活用していると仮定し算出。
(※3)ひと月労働時間は(1日の勤務時間8時間)×(平均の営業日20日)=160時間で算出。via プレスリリース
②自分の業務に合ったLLMを見つけ業務に利用
• AIの業務活用を行うパートナーに対し、AIの複数利用について質問したところ、過半数の54.2%(前回調査との差+7ポイント)が複数のAIを業務で使い分けていると回答した。• 日常的に利用しているAIサービスのうち、Claude、Gemini、Perplexityが増加したこともわかった。
• 依然としてGPT-4の利用が圧倒的である一方、文章生成に特化したサービスや調査・分析に強みを持つサービスなど、業務に応じた最適なLLMを選定するパートナーが増加していることが推測される。
• 一方で、生成AIを業務活用しているパートナーのうち、業務において最も優れていると思うLLMについて、「わからない」と回答した方が16.3%と前回調査との差と比べ8.4ポイント減少し、自身の業務に合ったLLMへの理解が進んでいることがわかった。
③半数のパートナーが「業務負担が軽減した」と実感
• AIの業務活用を行うパートナーに対し、2022年から現在までの2年間において、AI活用による業務負担の変化について質問したところ、「すごく減った・減った」と回答した人が半数の50.0%。• 一方で、「変わらない」と回答した人は39.2%で、「すごく増えた・増えた」と回答した人は10.8%。
• 「業務負担が増えた」と回答したパートナーのうち、特定の職種や役職では「AI導入に伴う部署の対応負担や処理案件の増加により、精神的疲労を感じている」といった意見が見受けられた。
• また、AIを使った処理の担当や、AIツールの開発担当等、AI活用による業務効率化を推し進める人財に仕事が集中している事も見受けられた。
■総論
2023年11月に開始した「生成AI活用調査」は今回で6回目となり、調査を重ねるごとに業務削減時間が増加し、ついに100万時間を突破した。これにより、GMOインターネットグループが進める生成AI活用プロジェクトが、一時的な効率化にとどまらず、持続的な生産性向上の実現につながっていると推測される。また、パートナー一人ひとりがAIツールを柔軟に取り入れ、業務に最適なツールを選択できる環境が整っていることも大きな成果だ。今後も、生成AI活用プロジェクトをさらに推進し、すべてのパートナーがAIを活用できる人財となり、削減した時間でよりクリエイティブな業務などに専念し、AIを活用した各種プロダクトやサービスの開発を加速することで、すべての人の「笑顔」と「感動」につなげていく。