株式会社日経リサーチは日本でも大手携帯キャリアから5月11日に新製品が発売されたiPhoneの日本における強さの理由を探るため、ユーザーの属性や継続理由をオンラインで調査した。調査は日経リサーチに登録している調査モニター(アクセスパネル)の中から、全国の一般個人のスマートフォンユーザーを対象に実施し、1,623人の回答が得られた。
■ユーザーに際立つ継続意向者の多さ
iPhoneが日本のスマートフォン市場に占めるシェアは半分近くにのぼり、極めて高い状態にある。さらに、調査回答者でユーザーの多かったiPhone、Xperia、AQUOSの3機種で継続意向を比較すると、iPhoneは「絶対に同じ端末(機種)を選ぶ」が27%と他機種と比べて多く、固定ファンを多く抱えている(図1)図1.利用機種別の継続意向の違いvia プレスリリースiPhoneが、これほど支持される理由はどこにあるのか。iPhoneユーザーに聞いたアンケート結果を自由回答も含めて分析することで、その理由を探った。今回は、日経リサーチ独自の手法「CrossRanking」を用いて分析したという。iPhoneユーザーを継続意向の強さで3つのグループに分けると、それぞれの違いが浮かび上がってきた。
■ロイヤルユーザーはAppleのエコシステムを評価
iPhoneユーザーのうち、次も「絶対にiPhoneを選ぶ」人をロイヤルユーザーとすると、「データ」の「移行」が「楽」であることを多くの人があげている。また、「故障」しない信頼性、所有するiPadやMacBookと「同期」できる点も評価されている。このことから、ロイヤルユーザーはApple社製品全般のファンであり、同社のエコシステムをフルに活用している人が多いと考えられる。一方で不満点としては、自分の「手」の大きさに合わないという回答があがっており、iPhoneの大型化を歓迎していない様子がみてとれる。iPhoneロイヤルユーザーの自由回答の特徴単語ランキング
iPhone一般ユーザーの自由回答の特徴単語ランキング
iPhone離反予備ユーザーの自由回答の特徴単語ランキング