武蔵野に縁のある小説や詩歌、マンガや映画、自筆原稿や講演録などを収蔵するとともに、日本文学界に多大な足跡を残した文芸評論家 秋山駿らの蔵書、文献、資料を集めた、Web×施設のハイブリッド空間「むさし野文学館」がオープンする。
武蔵野大学内にある物理的施設としての文学館を中核とし、インターネット上に展開する公式ホームページおよびYouTubeチャネルをシームレスにつなぎ、ジャンルにとらわれない新たな文学表現を追求する、従来の文学館の枠を超えたプロジェクトだという。■プロジェクトの目的
主宰者の武蔵野大学文学部長 兼 文学館長の土屋忍氏は、「10年前に開始したこのプロジェクトは、100年前を視野に入れて100年後を見据えています。蓄積してきたさまざまなコンテンツを掲載し、さらに多くの表現者が集い、伝統(口承、芸能、文芸)と現代(写真、漫画、動画)とが出会う場の生成を実現していきたい」と、プロジェクトの目的を語る。このプロジェクトでは、作家や研究者、映画監督やカメラマン、俳優、エンジニア、建築家、編集者やデザイナーらプロのクリエイターと学生とがチームを組み、企画立案から調査・フィールドワーク・実制作・編集・公開に至るまでのプロセスでコラボレーションを行い、内外の専門家の評価に耐える作品づくりに取り組んでいる。Webサイトでは、その集大成となる映画や建築物、批評作品など様々なコンテンツを公開している。