Automagi株式会社は、スマートフォンで荷物を撮影するだけで、自動で荷物サイズの計測と荷物情報の読み取りを行い、荷物データとして記録・管理できる荷物情報収集AIアプリケーション「Logi measure(ロジメジャー)」の提供を開始すると発表した。

企業はこれまで配送業務における大きな負荷となっていた荷物のサイズ計測・データ管理業務の作業時間を約20分の1にまで削減することが可能になるほか、荷物データを元にした倉庫管理の効率化やトラックの積載率向上、配送料金の算出や梱包コストの削減など物流DXを進める場合、ロジメジャーで取得した荷物データを活用できるようになったとのことだ。

■サービス提供背景

近年、EC市場の拡大により、国内の宅配便の取り扱い個数は年々増加しており2020年には48億個を突破。加えて、昨年から感染拡大が続く新型コロナウイルスによる、巣ごもり需要でECの利用はさらに増加し、宅配便利用も急増している。

荷物の急増を背景に、物流業界の人手不足はさらに深刻さを増している。配送ルートの効率化システムや倉庫内で稼働できる自動搬送ロボットなど、様々なテクノロジーを活用した業務効率化が行われているが、荷物を配送するトラックの平均積載率は40%を切っており、配送業務にはさらなる改善の余地があるという。

物流効率化の主要課題の一つとして、トラックに積載するダンボールのサイズや中身など、荷物のデータ記録・管理が非効率なことが一因としてあげられる。未だに、手作業でサイズ計測やデータ入力を行ったり、設置型の大きな機材に荷物を積み込んでサイズ計測しているため、荷物1個につき平均1分ほどの作業時間が発生している。そのため、1日に数千から数十万個のダンボールを配送する企業では大きな業務負荷につながっている実態があるという。


同社では、これまで企業向けにAIソリューションやIoT機器の導入支援サービスを提供し、4年間で120社以上の企業のDXを支援してきた。これまでの知見を活かし荷物情報収集技術の開発を進め、今回、本サービスの提供に至ったとのことだ。

■荷物情報収拾AIアプリケーション「Logi measure(ロジメジャー)」について

ロジメジャーは、スマートフォンで荷物を撮影するだけで、自動で荷物サイズの計測と荷物情報の読み取りができる荷物情報収集AIアプリケーション。ロジメジャーはスマートフォンで撮影するだけで、簡単に荷物のサイズを計測できるほか、荷物に記載されたバーコードを読み取ることで、荷物の中身や重量などあらかじめ記録されたデータを読み取り、従来約1分ほどかかっていた荷物情報の収集業務を最短約3秒で完結できるという。なお、自動計測可能な対象は一辺10cm~70cmの直方体の荷物となっており、三辺合計の実物対比で95%以上の精度で計測できる。

また、要望に応じて企業で使用しているデータ管理システムと連携することも可能だ。ロジメジャーで取得した各荷物のサイズや重量などの情報をもとに、倉庫やトラックにどれほど積み込むことが可能か事前に予測することができ、倉庫管理の効率化やトラックの積載率向上につながるほか、配送料金の算出や適正な梱包による梱包コストの削減など、荷物データを基盤にしたDXの推進を支援する。


同社では、物流業界へのサービス導入を進め、今後は計測可能対象の拡大を予定しているとのことだ。
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via プレスリリース

■サービス概要

AIを活用しスマホで荷物サイズを自動計測できる「ロジメジャー」が提供開始

via プレスリリースサービス名:Logi measure(ロジメジャー)
計測対象:直方体のダンボールなど
計測サイズ:一辺10cm~70cm
機能:
・バーコード読み取り機能
・サイズ計測機能(実物対比95%以上の精度)
・計測結果閲覧機能
・計測結果のCSV出力機能
利用料金:月額15万円から