株式会社Azitは、Monoful Venture Partners 1号ファンド*1を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト開発と組織体制強化に使用する。
また9月9日より、サービス名を「CREW Express」から「DeliveryX」へ変更した。*1: 次世代の社会インフラである物流施設、データセンター、再生可能エネルギーと関連テクノロジーのビジネスビルダーであるGLPグループのMonoful Venture Partnersが運営するVCファンド*2: セイノーホールディングスをアンカーLPとしたSpiral Innovation Partnersが運営するCorporate Venture Capital
■「DeliveryX」について
「DeliveryX」は、AIを活用して、物流・SCM*3領域の課題を解決するサービスである。AI配車プラットフォームの提供を通じて、短期間で「配送生産性の向上」を実現する。*3: SCM:サプライチェーンマネジメントvia プレスリリース
■AI配車プラットフォーム「DeliveryX」
「DeliveryX」は、マーケットプレイス(AI配送手配)・AI自動配車・AI配送管理などの機能を自由に組み合わせて利用できるAI配車プラットフォームサービスである。【提供機能】
• マーケットプレイス(AI配送手配)
- 最短翌日から、全国47都道府県での配送体制構築を実現する。
- Uber Direct / Wolt Drive / menu Hubなど全国約20万台の配送ネットワークの利用が可能。
- 今後はさらなる配送キャリアとの連携により、翌日以降の配送依頼を可能にする計画がある。
• AI自動配車
- 稼働中の配送員に対してリアルタイムで配車割当/配送ルート生成を行い、配送業務の効率化を実現する。
- 即時・当日配送に最適化されたアルゴリズムの利用により、顧客に最適な配送体験を提供する。
• AI配車計画
- 事前に配車計画・配送ルート生成を行い、最適化アルゴリズムを活用することで高い効率を実現する。
- システムの開発柔軟性により、独自の配送戦略を実現し事業成長を支援する。
• AI配送管理
- リアルタイムで配送状況を配送手段・車両を問わず一元化して見える化する。
- 集荷・配送状況の追跡、動態管理、到着時間の予測・差分分析を行う。これらのデータ蓄積により予測精度の改善サイクルを回す。
- DeliveryXが提供する全ての配送手段と自社配送(ドライバーアプリ機能利用)に対応する。
• ドライバーアプリ(iOS/Android)
- 自社配達員への配送指示・動態管理を可能にする。アプリを通してリアルタイムに最適な運行指示を行うことで、個々の配送能力に依存しない安定した配送を実現する。
■プロフェッショナル・サービス「DeliveryX Professional」
物流・SCM領域のさまざまな課題を解決するため、DX戦略設計からBPO・システム開発まで、一気通貫で支援するプロフェッショナル・サービス。【提供機能】
• DX戦略設計
- 配送領域におけるDX戦略の設計を支援。現場の課題と向き合いながら、事業成長や生産性向上に向けたテクノロジーを活用した変革の計画を行う。必要に応じてデータ活用やシミュレーションを実施。
• SaaS導入支援
- DX実現に向けて、SaaS導入の伴走を行う。AI配車プラットフォームのほか、他社のSaaS活用も含め、最も効果的なテクノロジーの導入を支援。
• BPO(業務プロセス改善)
- 配送設計や配送管理、カスタマーサポートなどの業務を構築・導入し、運用まで支援する。生成AIの活用やデータ分析を通じて、テクノロジーによる継続的な改善が可能なBPOを提供。
• システム開発
- 最新のテクノロジーの活用や継続的な改善ができる体制を構築し、配送業務に関連したシステムを開発・運用。現場への導入支援や既に導入しているECシステムやWMS、TMS等との連携も可能。
■資金調達について
MVPおよびLIFを引受先として資金調達を実施。調達した資金はプロダクト開発と組織体制強化に使用し、「DeliveryX」の事業拡大を目指す。編集部おすすめ