
● 温室効果ガスの再資源化により、エネルギーの地産地消に加え、畜産業の発展を促し地域循環共生圏に向けた一助として貢献
● メタル・ポリマーの製造・加工技術を用いた新しい触媒を開発し、家畜のふん尿から得られる温室効果ガスのLPガス化に成功
● 地方自治体をはじめとする幅広いステークホルダーとの共創により、社会課題解決型事業の創出を促進
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一)は、地球規模の社会課題である温室効果ガス削減に向けて北海道大学との共同研究を進めており、この度開発した金属触媒の固定技術を応用し、バイオガスをLPガスに変換する技術の開発に成功しました。この技術を用いて、家畜のふん尿から得られる二酸化炭素とメタンから貯蔵・輸送しやすいLPガスを創出することで、一般家庭や酪農場などの産業の現場でエネルギーとして用いることができるほか、災害時用のエネルギーとしての利用も可能になります。本技術は脱炭素社会への貢献に加え、エネルギーの地産地消を促し、地域の新しい社会基盤の一助として地域循環共生圏の形成へも貢献できると考えています。当社は今後も、地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するソリューションを提案してまいります。
■背景
当社グループでは、「古河電工グループ ビジョン2030」を掲げ、ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した中長期的な企業価値の向上をOpen, Agile, Innovativeに推進しています。この度開発した触媒金属の固定技術を応用することで、家畜のふん尿から得られるバイオガスを原料に、貯蔵・輸送が容易なLPガスへ変換できる技術を開発しました。