昔は相撲なんて、風呂上がりの膏薬臭いおじいちゃんが、西日の差すちゃぶ台で、早めの晩酌をしながらテレビで見るもんだと思っていた。ところがアメリカでは、観戦するだけでなく“やる”スポーツとして楽しまれているようだ。
1998年に設立された「The California Sumo Association(CSA)」は、カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置くアマチュア相撲団体。日本に住んだこともある熱心な二人の相撲ファンが始めた。
CSAは、規約の第一条に「体格、年齢、バックグラウンド、性別にこだわらず、全ての人々に相撲技術と伝統を伝える」を掲げ、真剣に情熱的に相撲を愛している。ただのお祭り集団ではないのだ。
スポーツマンシップに燃える団体の発展は目覚ましく、2000年には、ワールド相撲チャンピオンをコーチとして迎え、本格的に相撲のトレーニングを始める。そして2001年から毎年、全米のアマチュア相撲レスラーを集めて「US Sumo Open」を開催するに至る。
特別ゲストにKONISHIKI、AKEBONO、MUSASHIMARUを迎えた「US Sumo Open」は、アマチュアレスリング経験者や、屈強な体のアスリートたち、そして女性相撲レスラーたちの活躍で好評を博し、年々大規模になり、毎年恒例の大イベントにまで成長している。
テレビ番組で彼らの大会の様子を見たことがあるが、スポーツパンツにまわしを締めた、ひょうきんとも見られかねない格好のレスラーたちの、真摯な態度や真剣な眼差しに、少々感動した。