目黒寄生虫館館長 町田氏はこう語る。
「8.8メートルのサナダムシ(日本海裂頭条虫)は、実際に当館の創設者である亀谷了が採取したものです。あれだけ綺麗に採取するのは非常に難しく技術が要ります。隣に並んでいるヒモでその長さを体感してみてほしいですね」
ということなので、実際に8.8メートルがどれほど長いか、標本の横に設置してあるヒモを伸ばしてみる。……長っ!
・8.8メートルの目安
男子走り幅跳びの世界記録 8.95メートル(マイク・パウエル選手)
徒歩約7秒の距離(個人差アリ)
キングコングの腕の長さ(推定)
他にもさまざまな展示物や標本が並んでおり、すっかり寄生虫の世界を堪能してしまった。最後に町田氏がこんなことをおっしゃっていた。
「動物は他の動物と関わりあって生活しています。その関わり合いが『捕食』であったり『共生』であったり『寄生』であったりします。寄生虫は寄生する動物(宿主)なしには生活できないのです」
宿主なくして、生きていくことができない……。これは人と地球にも言えるのことなのではないだろうか。寄生虫を通して、改めて宿主である地球環境の大切さを実感した。
以上、自由研究でした!
ちなみに、「目黒寄生虫館」は無料で利用できるが、来館者の寄付が貴重な財源となっているそうだ。来館した際は是非とも寄付に協力していただきたい。
(ドープたつま/studio woofoo)
・目黒寄生虫館HP