日本には世界に誇れる伝統工芸品がたくさんある。「手ぬぐい」もそのひとつだろう。古くから日本人の暮らしのなかに溶け込んできた日常的なアイテムだ。そんな手ぬぐいの新しい魅力を発見できるプロジェクト、「てぬコレ」がこの夏スタートした。

ところで「てぬコレ」と聞いて、「てぬぐいコレクション」の略だと思った人も多いのでは? でも実はこれ、「てぬぐいとコレカラ何しよう?」をコンセプトに、手ぬぐいのコレカラを模索するブランドの名前。手ぬぐいのコレカラを考えるから、「てぬコレ」なのだ。

てぬコレを企画したのは、企画はデザインディレクターの萩原修さん(以前コネタで取り上げた「かみの工作展」もプロデュース)と原宿のセレクトショップ「AssistOn」。制作を東京・武蔵五日市の呉服屋でもある「きれ屋」が担当し、8人のクリエーターがてぬぐいのデザインをした。そしてつい先日、「てぬコレ 2008夏」を発表。実に個性豊かな手ぬぐいがお目見えした。

8本の手ぬぐいは「注染(ちゅうせん)」という、「ぼかし」と両面染めが特徴の染め技法を用い、何人もの職人の手作業を経て作られながらも、決して、和にとらわれない個性豊かなデザインが魅力だ。たとえば佐藤マコトさんのデザインは、手ぬぐいとしては異色のドクロ柄。よく見るとガイコツが泣いていたり、恋をしていたり(目がハート!)と、見れば見るほど味わい深い。またプロジェクトでは、デザイナーと一緒に染め工場を訪れたり、制作現場をよく知る「きれ屋」との打ち合わせを重ねるなか、独特の風合いを持つ「ぼかし」を活かした デザインも誕生。かき氷や文字、牡丹などの柄に華やかな趣を添えている。