センスのいい家具や雑貨が並び、コーヒーの香りが漂うその空間は、まさに下北沢あたりにありそうなカフェ。もちろん誰でも気軽にお茶やランチを楽しめるのだが、何とその一角には、診療のためのスペースがあり、希望すれば医師による診察も受けられるという。
弘益(ホンイク)大学前に位置するこのお店の名は「ゼネラルドクター」。診察を受けられるカフェと聞くと、一石二鳥を狙った単なる複合カフェのように思える。ところが、カフェと病院の間には、思わず感動するような密接な関係があった。
医者でありながら、自らもバリスタの免許を持ちコーヒーをいれる開業者のキム・スンボムさんは、この空間を「遊びに来る病院」だと話す。
「病院は普通、病気の時しか行かないじゃないですか。薬をもらって、症状が治まったらそれでおしまい。でもここはいつでも遊びに来れるし、ただ疲れているということだけでも、お茶を飲むついでに相談できます」。
めざすのは医者と患者がより近い関係にある病院であり、カフェはそのためのツール、というわけだ。
そのコンセプト通り、診療室もカフェのようにセンスよくまとめられ、消毒の匂いがすることはなく、病院にありがちな重々しいイメージもない。スンボムさんが実際にここに住んでいるということもあるが、まさに友達の部屋のような、落ち着ける空間となっている。