「いやいや今時、マグロ船に乗ってもそんなお金は稼げませんよ! 漁師という仕事はもっと地道な仕事なんです」と、全国漁業就業者確保育成センターの中村さん。
「普通の漁師とひとくちに言っても、網で獲るか、釣りで獲るか、どういう魚を獲るか、どこで獲るか――で仕事の内容がぜんぜん違ってきますよ」
全国漁業就業者確保育成センターでは、漁師について深く知ってもらうためにウエブサイト「漁師.jp(ryoushi.jp)」を開設し、漁師になりたい人に広く情報を提供したり、準備講習会などで実際に漁を体験してもらったりして、漁師になる人を支援しているそう。
漁師=まさに海の男! ってかんじですよねぇ。やっぱり男っぽい人が多いとか、なにか必要なスキルとかいるんでしょうか?
「いえいえ、特にないです。やっぱり都会より自然が好きだとかいうくらいで、人間関係が大事とか普通の会社と変わらないですよ」
漁師になると、魚がおいしいとか、何かいいことがあるんですか?
「やっぱり、船の上で食べる魚は最高ですよ。
実際に漁師に転職した人のお話を聞いても、漁師仲間の優しさや、魚を獲る満足感、達成感は都会では味わえないものだそう。じゃあ逆に、漁師になって悪いことってあるんでしょうか?
「自然が相手なので、船に乗ってしまったら3日3晩時化(しけ)に合うこともあるんです。降りたくても降りれないし、船酔いに体が慣れないとキツイ面があるかもしれない。あとは夜遊びとかするところがないので、都会の遊びが好きな人は難しいかも」
個人的には、漁は朝早くからあって、絶対早起きが出来ないと無理だと思ったのですが、必ずしも早起きは必要ないとか。朝が早いというはあくまでの漁師仕事の一例で、夜から漁に出る場合もあるそう。
「給料の額だけ見ると、都会に比べれば安く見えますが、実際は田舎の住居・食料などの生活費は格段に安いですから、十分生活できますよ」……なるほど納得。
中村さんいわく、「自然相手の仕事なので、予想できないことも多いけど、たくさん獲れれば多くもらえる、そのへんが面白いところでもありますね。大事なのは、自然に立ち向かう勇気と、なりたいという真剣な気持ちです!」
北海道から沖縄まで求人があるという漁業。ごみごみした都会を捨てて、雄大な海に人生を賭けてみるのはいかが?
(カシハラ@姐御)
・漁師.jp