近年、健康食品として、じわじわと注目されてきているそうで、「名前だけなら聞いたことがある」という人もけっこういるのではないだろうか。
とはいえ、どんなものか知っている人、食べたことがある人は少ないかもしれない。
自分なども名前の響きから、キノコの一種だと思い込んでいたクチだが、実際には田んぼに栽培され、2メートル近くにもなるイネ科の大型の多年草である。
このほど、三重県の菰野(こもの)町でたまたま出合ったのが、「まこもだけの天ぷら」だったのだが、食感的には、タケノコにもちょっと似て、また、エリンギのようでもあり、余計に「キノコ?」と思ってしまった。
地元のとある業者によると、このまこもだけ、もともと古くから各地に自生していたもので、今は健康食品としての期待から、近年、栽培している地も増えているらしい。
菰野町でも、かつてはあたり一面に自生していたそうで、実は菰野町の地名もそこからきているという話だった。
でも、だったら「まこも町」になるのでは? と聞くと、こんな興味深い話があった。
「実は、最初は、コレを菰野の名産として『こものだけ』という名前で売っていたんです。ところが、もともと菰野町には、『こものだけ』という同じ名前のキノコがあり、どちらが本当の『こものだけ』かということで、トラブルに発展してしまった。そこで、キノコじゃないほうを普及しようとした際に『まこもだけ』という名前に変えたんですよ」
八宝菜にも合いました。