「ステテコ」と聞いて、ダサい、おやじくさいなんて思うのは、もはや古いかも!?

いまやステテコはかなりオシャレなリラックスアイテムに変わりつつある。近ごろは、これまでステテコを着用したことのなかった若年層や女性の利用者も増えているというのだ。


そんなステテコ文化再燃のきっかけを作ったのが世界初のステテコ研究所、「steteco.com」。インナー・リラクシングウェアメーカー、株式会社アズによってウェブ上に設立されたステテコの研究所である。サイト上では様々なオリジナルステテコを発売しているが、どれもさりげないセンスが光り、かつてのステテコのイメージを良い意味で覆してくれる。

研究所の設立は2008年1月。同研究所の武村さんに設立のきっかけを聞いてみると、
「クレープ生地によるステテコの着心地の良さにまず感動を覚えたこと。そして、そのステテコの現状のポジショニング(ダサい、おやじくさいなど)にステテコ文化の将来性を危惧し、ステテコ文化の復旧と新たなる創造を目指す必要性を感じたからです」
ちなみにクレープとは、縮緬(ちりめん)や縮(ちぢみ)など、織物の表面に細かくさざ波状の凹凸のある織物の総称だ。


ステテコの魅力はなんといっても涼しくて着心地が非常に良いこと。ほかにも、
「個人的には昼間はスーツの下に着用してサラサラキープ、家に帰ってスーツ脱ぐとすぐにステテコ一丁でくつろぎモードになれる、という点に魅力を感じております」
と武村さん。

この夏、初めてステテコをはく人も多いと思うが、はきこなしのコツは?
「なかにはロールアップして自分流ではきこなす方もおられるようですが、やはり自然体で特に気負わずはいていただくのが一番良いように思います」
ホームウェアとしてはもちろん、旅行に持っていったり、ゆかたの下やスーツのズボン下として着るなど、使い方はいろいろ。

今年特に好評なのが「Steteco Printed」(5,040円/税込)のチェックシリーズ。また研究所のおすすめは、“最高のくつろぎ”をテーマにステテコと relaxing music のCDをセットにした「steteco.com+music“siesta”line(purple×emerald green)」(9,450円/税込)。CDの選曲は TOWA TEI 氏と Natural Calamity 氏が手がけているという。


また、ちょうどいま六本木の国立新美術館内ミュージアムショップ&ギャラリーの「souvenir from tokyo」にて「steteco.com 展」を開催中だ。架空のステテコ研究所をイメージしたディスプレイ空間でプリントステテコなどを販売。7月中旬には steteco.com のアートワークを手がける Ryu Itadani とのコラボレーション扇子も入荷予定。すでに若い男性や女性、年配の方まで多くの人が訪れているという。まずは最新のステテコをここでチェックするのも良さそう。会期は8月31日まで。


この夏、ぜひステテコでほっこり和むひとときを楽しんでみては。
(古屋江美子)