日本旅行では、お台場ガンダムプロジェクトのオフィシャル宿泊プランとして、「ガンダムが見える部屋に泊まる」というツアーを提供している。このツアーでは、部屋から好きなだけガンダムを眺められる「ガンダムフロントビュールーム」、バルコニーから眺められる「ガンダムサイドルーム」、バスルームから眺められる「ガンダムバスルーム」など、様々な角度でガンダムを楽しめる部屋を多数提供している。
このような、ガンダム鑑賞ルームの登場により、お台場付近のホテルの好みが変わりつつある。例えば、上記ツアーで宿泊できる「ホテルグランパシフィック LE DAIBA(ル・ダイバ)」では、従来、レインボーブリッジなどが見える海側の部屋が人気であった。ところが、ガンダムが出現したことにより、今までは景色がイマイチだといわれていた潮風公園側の部屋が、「ガンダムを一望できる」という理由で突如人気になったのだ。ホテルの一室で、ガンダムを見渡す様は、まさにジオン軍と戦闘を繰り広げるガンダムを後方から支援するホワイトベースから、「弾幕薄いぞ! 何やってんの!」と叫ぶ艦長のブライトさんの気分を彷彿とさせ、ファンは多いに興奮するに違いない。
また、通常、ホテルの低層階の部屋というのは眺めも悪く、あまり人気がないのだが、「森からそびえたつガンダムを見上げることができる」部屋として好評を博している。ホテルの一室で、足下からガンダムを見上げる様は、まさに登場直前、ガンダムに駆け寄るアムロの気分を彷彿とさせ、ファンは多いに興奮するに違いない。
日本旅行の担当者いわく、取材時(7月末)の現時点ですでに1500名の申し込みがあるとのことで、今後さらに数が伸びることが予想される。お台場に降り立ったガンダムは、ホテルの業績にも意外な貢献をしているのである。
こだわりの角度からじっくりとガンダムを眺める、そんなホテルの一室を、あなたも見つけてみてはいかがだろう。
(珍満軒/studio woofoo)