そもそも、ビデオカードまたはグラフィックカードと呼ばれるパーツは何をするものなのか。簡単に言うと、パソコンの画面表示を担う。テキストや画像などの元データを演算して、それをモニターに表示しているのだ。3Dゲームの画像に代表されるような、パソコンへの負荷が大きいデータ処理ではとくに威力を発揮する。最近のゲームはどんどん解像度が上がり、精密な画像が増えたこともあり、同パーツ自身もそれに合わせて高性能化している。
さて本題。まずどちらの呼び名が先に登場したのか。
「古くから呼ばれているのはビデオカードのようです」とリンクスインターナショナル。どうしてグラフィックカードが後から加わったのかは定かでないが、video(テレビ映像)に対し、graphicは「写実的な」いう意味がある。
この言葉の意味から推測すると、近年の技術進歩により、3D画像のようなリアルなコンピュータグラフィックが世に登場した影響で生まれた呼び名かもしれない。
ま、どちらも画像にはちがいないのだから、これまで並行して両者の呼び名が使われてきたのは自然といえば自然である。ちなみに英語表記ではGraphics cardとなり、「s」が入る。