「へえ! 冷えたたい焼き?」
と驚き顔。
「いや、“冷えた”じゃなくて“冷やし”なんだけど……冷めちゃった的なものではなく、能動的に冷やしている感じ」
などと言ってみたものの、どこが違うのかうまく説明できなかったので、「冷やしたい焼き」と「冷やしたたい焼き」を数人で食べ比べてみた。
過去記事「どちらがお好み? たい焼きの『天然物』と『養殖物』」でも触れられているように、最近はカスタードやチーズ、カレーなど、もはや何でもアリなたい焼きの中身だが、ここは正統派に餡入りのものを4種用意。
A. 「冷やしたい焼き」と銘打って販売されているたい焼き
B. 「温めても冷やしても美味しく食べられる」として販売されているたい焼き
C. 普通の温かいたい焼き
D. 冷凍のたい焼き(解凍し、温めて食べる用)
以上を、どれも冷蔵庫で30分ほど冷やして試食してみた。
AとBは美味しいと好評。元々冷やして食べる用なので、まあ当然である。そしてDの冷凍たい焼きは、なぜか意外に冷たくても大丈夫。温めても冷やしてもそれなりに美味しく食べられた。……が、Cのあまりのいただけなさには倒れそうになった。温かい状態で食べると、皮が薄めでぱりっとしていて餡の控えめな甘さがたまらない、とても美味しいたい焼きなのだが、冷やすと皮が固くなりもっそりとしていて、口の中でボソボソする。