3D映画『アバター』の大ヒット効果もあり、家電は今3Dで盛り上がっている。だが、3D対応テレビやブルーレイプレーヤーを揃えるとなると、かなりお高い買い物となる。
では、あなたの使っているパソコンを改造して、3D動画コンテンツを見られるようにしたら、一体いくらになるか。

現在、販売されているおもな3D対応テレビの価格は以下のとおり。
・40~42型テレビ
ソニー『BRAVIA KDL-40HX800』 22万9800円
シャープ『AQUOS LC-40LV3』 27万8000円
パナソニック『VIERA TH-P42VT2』 29万9800円
(参考・ヨドバシカメラ)
大画面でかつ、音響も3D映像に合わせて立体的に聴けるようになっているなど、まさに高級テレビの仕様。その分どうしてもお値段は高め。さらにこれに、3D対応ブルーレイディスクを再生・録画するための機器の値段も加わると、計35~40万円くらいの出費となるだろう。

他方、3D対応パソコンはどうか。

・富士通の23型オールインワンPC『ESPRIMO FH900/5AN』 16万8800円(Web直販価格)
・東芝15.6型ノートPC『dynabook TX/98MBL』 24万9800円
といった値段。いずれもブルーレイドライブ搭載。パソコンの多機能性に加えて3Dコンテンツが見られることを考えると、テレビより割安なのかも。

ではいよいよ、自分で自分のパソコンを3D対応化した場合。ユニットコムグループのパソコンショップ「フェイス」(秋葉原本店)にお邪魔して担当者に聞いてみた。
まず最低限必要なのはモニターとメガネ。
今、売れ筋でオススメなのが以下の製品。
・LG『W2363D-PF』――23型ワイドモニター、価格3万9770円
・nVIDIA『3D VISION GLASS』――3Dメガネ、価格1万9970円

動画を見るだけなら、これだけでもオッケーだが、3Dは処理データ量が多い。なので、より快適に使うために、グラフィックカード『Win Fast PX GF210』(LEADTEK製)をパソコンに装着したい。価格は4560円で、グラフィックカードとしてはかなり安くてお買い得。なお、パソコンのマザーボード上に「PCI Express×16」というバスがあるか確認のこと。これがないと装着できないので。


そして最後に内蔵ブルーレイドライブ(価格1.4万円前後)だが、筆者としては、それよりも3D変換ソフト『PowerDVD10 ULTRA 3D』(サイバーリンク製)を購入したほうがいいと思う。価格は1万550円と比較的安いうえ、現状ではまだ3Dコンテンツはさほど多くないことを考えると、2Dを3Dにして見たほうがより楽しめるだろう。
ついでに、2.4万円くらいでサラウンド対応のサウンドカードとスピーカーセットを買い足して音も立体的にすれば、完璧3Dライフの完成です。

ここまで合計すると、7万4850円(サラウンドセット除く)。テレビや3Dパソコンを購入するより断然安く上がる。しかし、自分のパソコンがかなり古いので3D化に自信がないというユーザーには、3~5万円くらいで3D再生に耐えうるパソコン本体が同店で購入できるので検討されたい。


筆者も近々3D化を目指します。みなさんも是非チャレンジしてみてください。
(羽石竜示)