火薬に火がついて、大惨事になってからじゃ遅い。そこで、おもちゃ花火の捨て方について、日本煙火協会に話を伺った。
「どうしてもおもちゃ花火を捨てなければならない場合、(スパークラーやススキなどの)手に持つタイプの花火は、水を入れたバケツに数日浸した後、水の中で火薬部分をほぐして溶かす方法があります。そのあと、各自治体の分別の指示に従って捨ててください」
えっ!何日も浸す!?
「そうですね。また、打ち揚げタイプやロケット類は、手持ち花火と構造が違い水が浸透しにくいため、捨てること自体、一般の方にはお勧めできません」
ごみを収集してる各自治体では、そこまで厳しくは指導していない。おもちゃ花火全般の処分法として、水に一日浸けましょうとか、さらに濡れた新聞紙などでくるみましょう、などとアナウンスしてることが多い。量が多ければ、何度かに分けて捨てるよう指導している。
ただ、先ほどの話にあった通り、花火の種類によって水の浸透度は違う。
ただし日本煙火協会によると、簡単に花火を捨てること自体、そもそも間違っているとのこと。
「一般的におもちゃ花火は、10 年程度は品質上問題なく作られているので、すぐ処分せずに遊ぶか、保管することをお勧めします」
長持ちする保管方法は?
「ビニールの袋に入れっぱなしにしたときの湿気が、一番良くないですよね。
子どものときに叩き込まれた“遊び終わった花火は、水の入ったバケツに入れましょう”という常識。それと同時に、常識として頭に入れておきたい、遊ばなかった花火の捨て方。
そしてその前に、「どうやって捨てるか?」じゃなく「どうやって捨てずに遊ぶか」を考えてみてください。
(イチカワ)