パソコン売り場を丹念に見ていると、たまに安くてそこそこのスペックの「掘り出し物」があるものだ。「これは爆安!」と思ったが、よくスペックを見ると、どうもふつうのパソコンとはちょっと違う。

OS、Officeなどの基本的なソフトが入っていなかったり、いまどきにしては筐体が妙にシンプルだ。店員から「これは企業向け製品です」と説明を受けた。そうか、でも企業向けPCって、どのような個人ユーザーに向いているのか。

まず、企業向けPCの基本的な特徴を押さえておこう。現在の個人向けモデルの多くは、Windows 7が入っていると思うが、企業向けにはWindows XP proの「ダウングレード権」といって、要望に応じてWindows 7ではなくXPをインストールしてくれるサービスがあったりする。これは現在、企業ではXPによる情報処理システムがまだ主流であるためだ。さらに、「OSなし」のモデルも。
「Linux OSや企業向けボリュームライセンスを利用するお客様にはOSが必要ない場合があるからです」(パソコンショップ会社・ユニットコム)

ハードウェアはどうか。
筐体に省スペースタイプ(ブックスリム)を採用しているのは、なるべくデスク上のスペースを節約するため。ビジネスマンの机の上は、パソコン以外にもいろいろ置くものがあるので。また、企業では表計算などのデータ入力がおもな作業なので、低クロックなCPUでオッケー。クラウドを利用しているので、HDD容量も少なくていいというニーズもある。中には、いまだにWindows 98SEが使えるPCを要望する企業もあるそうだ。