review

〈『ミミア姫』の田中ユタカインタビュー 後編〉「作品はもっとこの世の果てに行かなければ」

〈『ミミア姫』の田中ユタカインタビュー 後編〉「作品はもっとこの世の果てに行かなければ」
三巻が546ページの大ボリュームで完結した『ミミア姫』は、田中ユタカ氏の集大成とも言える作品。美少女漫画、一般誌、ケータイコミックなど様々なメディア中で人間の生きる様を描く作者に聞く!
『ミミア姫』を完結した田中ユタカ。後編は作品のテーマとも言える生きることと死ぬことについてもお話いただきました。かなり深いところまで語ってもらっています。(前編ははこちら


――そういえば『ミミア姫』はなぜ人間の世界ではない場所が舞台なのですか? 人間の姿(羽のない姿)のほうが「神さまの子」と設定されたのはなぜですか?

田中 作家には事前に隅から隅まで固めてから書くタイプもあれば、書き進めながら考えるタイプもあります。
僕は後者の描きながらタイプなので、先にイメージや言葉や出来事が来て、その意味を後から必死で考えます。そのイメージや言葉や出来事が本物かどうかを感じ分けるのに集中します。正しいものが見えるまで何度でも描き直します。巨岩の奥にきっとあるはずの作品の正体を少しずつ掘り出していく感じです。
光の羽根の意味も、何故ミミアだけにそれが無いのかも、この作品に取り組んだ7年間ずっと考え続けました。

――独特なマンガへの向かい方ですね。『愛人』『ミミア姫』のみならず、田中ユタカ作品は絵と言葉のバランスが非常に特徴的だと思います。なぜこのような手法を取られたのでしょうか。

田中 マンガにはマンガでしか達成できない表現があります。重要なのは、その違いを感じ取れる読者がちゃんと大勢いらっしゃるということです。
マンガは映像や演劇に比べるとより個的なコミュニケーションだと感じています。それがたとえ大部数刷られた作品だったとしても、本を開いた時は1対1の個人と個人の魂の深い部分でのコミュニケーションです。

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

レビューニュースアクセスランキング

レビューランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2010年10月25日のレビュー記事

キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

その他のオリジナルニュース

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。