オランダ生まれの子うさぎ、ミッフィー(うさこちゃん)。この世界的な人気を誇る絵本の生誕55周年を記念して、「ゴーゴー・ミッフィー展」が開催中です。東京・松屋銀座を皮切りに、4月から全国で巡回展示中。福岡県立美術館で10月16日から開催されているのにあわせて、遅ればせながら行ってきました。
ちなみに「ミッフィー」と「うさこちゃん」は同じ絵本シリーズの主人公で、講談社の出版物を中心に「ミッフィー」。福音館書店の出版物を中心に「うさこちゃん」と呼ばれています。1955年から2009年まで全32冊(初期2冊を除く)が出版中です。
ただし原文のオランダ版では「ナインチェ」(うさぎを意味するオランダ語の「konijn」と、小さく愛らしいものを意味する接尾語「-tje」の組みあわせ)で、「ミッフィー」は英語版でつけられた名前とのこと。個人的には「うさこちゃん」派ですが、どちらも正しいんですって。なるほどー。
閑話休題。展覧会は代表的な8冊の原画を中心に、作者ディック・ブルーナさんの世界や、創作の秘密などに迫っています。構成は大きく「<ブラック・ベア>シリーズと初期絵本」「バースデー・カレンダー」「原画紹介」「広がるブルーナ・ワールド」。そして「ちびまる子ちゃん」の作者で著名なさくらももこさんをはじめ、日本のクリエイターから寄せられた「バーステー・カード」を紹介する5部構成となっています。