先日、山梨ドライブの途中に見つけたスイーツは、山梨生まれの私にとっても驚きだった。その名も「みみほうとうサンデー」。
なんと、山梨の郷土料理である“ほうとう”をアレンジしたスイーツなのだ。以前コネタでも、土産用の「みみ入りほうとう」を紹介したことがあるが、 “みみほうとう”とは、ほうとうの麺を農具の箕(み)の形にした変形バージョンのこと。

さっそく頼んでみると、見た目は本物のほうとう風。気になる味だが、いい意味で予想を裏切ってくれた。ほどよく甘い味噌ダレがもっちり食感の“みみほうとう”と見事にマッチ。カボチャのオレンジジュース煮、ゴボウやニジンの素揚げなど、野菜もふんだんに使われており、素朴な味わいがどこか懐かしい。
バニラやあんこが味に花を添え、ほっこり落ち着く和テイストにまとまっている。

個性的な味のハーモニーがクセになりそうな「みみほうとうサンデー」。なんでも、中日本エクシス株式会社とFM FUJIの番組「SUNDAY IN THE PARK」(日曜10:00~)とのコラボによって誕生したものらしい。中日本エクシスの担当者に問い合わせると、
「“山梨名物ほうとうを使ったデザートが作れないか”というリスナーの声を参考に、番組の DJである蒼井里紗さんと双葉SA上り線のレストランシェフが協力して開発しました」
ちなみに蒼井さんは、ベジタブル&フルーツマイスターとフード・ライフコーディネーターの資格も持っているという。

「みみほうとうサンデー」が食べられるのは、中央道の双葉SA上り線レストランのみだが、実はこのほかにもコラボメニューとして3種のサンデーを開発。双葉SAと談合坂SAで限定販売している。
談合坂SA上り線の「巨峰サンデー」、同SA下り線の「洋なしサンデー」 双葉SA下り線の「豆コロサンデー」。いずれも山梨名物をイメージし、地産地消アイディアをもとに作られているのが特徴だ。

10月3日から発売されているが、すでに注目を集めているようで、
「みみほうとうをサンデーにする意外性が好評で、多くのご注文をいただいております。また、ラジオ番組を聞いた方も多く来店してくださっています」
発売はすべて来年3月末まで。場所だけでなく期間も限定なのでご注意を。

ちなみに、全4種のキャッチコピーは、「一口食べたらオマエをはなサンデー」なんだとか。
山梨におでかけの際には、ぜひお試しを。
(古屋江美子)