『ランチパックの本 ファンセレクト50』の著者、香山哲さんを京王永山のタリーズで待っていたところ……
――停電ですね。
香山 なんかこういうのって、わくわくしますよね。
――髪の毛、随分短くされたんですね。文学フリマでお会いした時は、おかっぱだったのに。
香山 あと1年くらいしたら元に戻りますよ(笑)。あの時に、今度本を出しますってチラシをお渡ししたんだった。
――なぜかラムネも一緒にいただきました。「おかっぱにジャージにメガネだし、しかもラムネにランチパックって!」とわたしがものすごい食いついてしまったんですよね。ではまずは、本になった経緯を教えてください。
香山 元々ランチパックが好きで、ブログでずっと「これ食べた、あれ食べた」っていう記録を書いていたら、出版社の方が「おもしろいんじゃないか」って、声をかけてくださったんです。
――ブログはいつ頃から書いてたんですか?
香山 2年半とか3年前くらいからです。サイトの方からのお仕事で毎日書くことになったんですけど、あまりネタがなくて(笑)。コンビニの新製品を1個ずつレビューしていこうと考えたんです。種類が多いものでパッと思いついたのが、ランチパックだったんですよ。
――出版社からは、すぐにお話があったんですか?
香山 やり始めて1年ぐらいしてからですね。元々その方は、僕が自費出版でマンガ雑誌を作っているのを知ってくださっていて、そういうこともあって声をかけていただいたんですよ。