先回「モンハンの面白さの基礎」がレビューされました。
自分もモンハン中毒患者の一人。
笛大好きです。寝る時間を削ってやってしまうので、仕事や学業に支障をきたすほどという人も数多く、特に12月のこの忙しい時期、阿鼻叫喚の声がtwitterなどあちこちから聞こえます。
売れるのは分かる、でもどうしてここまでみんなが熱狂するんだろう? 今回はもうちょっと踏み込んだモンハンディープゾーンに突入します。

1・終わらないアイテム集め
モンハンは一言で言えば「アイテム集めゲー」です。合成用アイテムが山ほどあるので、「ひとつでも多く集めたいなあ」と感じた瞬間ディープ世界への入り口に足を踏み入れることになります。据え置きゲームと違い、アイテム収集のためこまめにPSPを起動してはスリープ状態を繰り返せるのが最大のメリット。
ついつい時間さえあればやっちゃうんですよ。
もう一つの問題はレア素材。強力な武器防具の素材だから何が何でもほしいけど、強敵を倒さねばならない上にとにかく手に入りづらい。しかも1個じゃなくて複数個必要とかだと手に負えない。……けど、死にまくってでも取りに行きたくなるのです。このアイテムが出ない!とイライラすると「それは物欲センサー(注・本当にあるわけではないですが、でもあるとしか思えない)が働いてるからだよ」と言われることもしばしば。
無心だ、無心に狩れ!

2・終わらない武器集め
一種類の武器でも「使える武器」が何通りもあるのも特徴的。ダメージの大きさだけが強さの指針ではなく、切れ味のバランスとか、特殊効果が付くとか。この違いひとつで、同じ武器なのに全然別ゲーになります。とにかく武器数がハンパじゃなく多いので、コレクションして使ってみたくなってしまうこと間違いなし。
強くなくても見た目等お気に入りの武器がある場合、ある程度強化をすればきちんと使えるのがまた面白い。むしろ慣れてくると、気に入った武器と立ち回りでいかに独自なプレイを楽しめるかを考えられるのが、このゲームの中毒性の高いところなのです。

武器の性質が分からない人は、攻略本を見ながらネット上のwikiや掲示板の情報交換をチェック!

3・終わらない防具集め
モンハンの防具は、組み合わせを調節することで特殊なスキルを発動させることができます。色々な状況にあわせたスキル発動用防具作りに血まなこ! 「心眼」「状態異常強化」などで攻撃特化するもよし、「回避性能」「ガード強化」で防御特化するもよし、敵に合わせて「高級耳栓」や「風圧無効」を取るもよし。まさにプレイスタイルは無限大。
加えて、テクニックさえ身に付けば頑丈装備ではなくてもそこそこ戦えるようになります。そうなると次に目指すのがファッション。装備ごとに見た目が変わるので、アバターのように着せ替えさせるのがもー楽しくて! ぼくの友人はキュアブラックそっくりなキャラを作っていました。
苦労して作った防具を人に見せられるってのはでかいですね。

4・終わらないオンラインプレイ
やはり醍醐味はパーティープレイ! しかしPSPを持ち寄って輪になって通信しないといけないのは社会人にはちとつらい。そこでPS3の「アドホック・パーティー」を使うと、インターネットを介してパーティーを組んで遊ぶことが可能になります。PS3用のマイクやskypeなどと併用すれば会話しながらプレイするとさらにGOOD。
PS3が無いとつなげないというのはしんどいよ!という人も多いかもしれませんが、パソコンを使ってPSPのアドホック通信ができる技術も存在します。
XLink Kai 日本語版公式サイト
パソコンが無線LANアダプタでPSPと通信し、ネットを通じて他のユーザーと接続できる仕組み。
設定が少し難しく、PS3ユーザーとは一緒に繋げず、時々通信が切れてしまいますが、いかんせん安くてお手軽。これがモンハンの普及に一役買ったのではないかと思います。
協力プレイで「ギルドカード」を交換しておくと、友達の武器使用率やモンスター討伐率などが分かるようになります。強い敵をたっぷり狩った後、ついつい自慢したくなっちゃうのよね。
「人を育て教える」のも面白さのひとつ。新規参入者にモンハンの遊び方を教えてあげたり、逆に普段使わない武器の使い方を人に教えてもらったりするのが最高に盛り上がります。
こうしてゾンビ感染のごとく、モンハン中毒患者が連鎖します。ファミ通のアンケートで「友人に薦められて始めた」という人が半数近くいるのも納得です。

5・終わらないオンラインプレイ用アイテム集め(以下無限ループ)
オンラインにハマると、今度は協力プレイ用装備がほしくなります。普段太刀や大剣使っている人でも、協力プレイ時は「いかにサポートするか」重視で、麻痺片手剣を……などなど。そのための装備一式揃えたくなっちゃうんです。
このゲームには「切断」「部位破壊」と「捕獲」というシステムがあります。ただボコボコにするだけじゃだめ、これをしないと手に入らないアイテムもあるため、パーティー内作戦会議が必要。特に捕獲する際は罠などを駆使しなければなりません。
麻痺や睡眠を得意とするガンナーさん達はパーティープレイで重宝されるんですが、使用する弾類は自分で作る必要があります。プレイヤー同士でのアイテム受け渡しができないので、自力で材料を集めなければいけません。材料アイテムを電車の行き帰りなどの時間に、ちょっとずつアイテム採取したり釣りしたりとマラソンする生活……これが意外と楽しいんですよ。こまめに起動して採取してスリープ……ん? 1に戻りましたよ?

書いていて「なんというマゾゲーなんだろう!」と改めて思いました。中にはモンハンやりすぎでPSP数台目というヘビーユーザーも山ほど。難しくてやりごたえがあり、ちょっとずつ上手くなれるから面白い。協力プレイで新しい世界に飛び込むのも楽しい。ちなみに現在、PS3のアドホックパーティーはモンハン特設ワールドも開設中、覗いてみたところ大盛況でした。ぼくなんかは「ゲームの面白さ」半分、「みんなと遊びたい」半分でやっています。コミュニケーションツールなんですよね。
エンディングもレベルアップもありませんので、のんびーり、一生かけてちょっとずつ遊ぶくらいの気持ちで長く遊べると考えるならなかなかお得。この広くてゴールの見えない、無限に広がる可能性のモンハン世界に手を出してみるのはいかが? (たまごまご)