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紅白出場の裏に秘められたドラマです! 水樹奈々『深愛』を読んでみました

〈私は頑張りが空回りするタイプだった。頑張れば頑張るほど、自体は望まない方向転がってしまう。やることなすこと後悔ばかり。口を開いては悔いて、開かなくても悔いて。明らかに苦笑している周囲の顔を見てはまた悔いて〉

〈でも、何かひとつのことに向き合っていくとき、純粋さにかないものはないと、私は今でもそう思うのだ。
混じりけのない想いは、必ず人に伝わる。
私は経験上それを知っているし、そうあることを信じている〉

「私、堪忍袋の緒が切れましたー!」
という決め台詞とともにキュアブロッサムはデザトリアンの理不尽さに立ち向かっていくけれど、これは、声を当てる水樹奈々本人こそが、ずっと叫んでみたかった台詞じゃないだろうか。
『深愛』を読んで、なんてピッタリなキャスティングだったんだろうと、感心してしまった。
「ハートキャッチプリキュア!」は、あと二回で最終回を迎える。もしこの台詞が登場することがあったら、うるっときちゃうかも。

下積み時代から、ゲームキャラクターとして声優デビュー。経済的困難、「先生との戦い」はあいかわらず続くが、キングレコードの名プロューサーとの出会いにより、着実に成功への道を歩み始める。と、そこに悲劇が襲う。あの強烈な父の病、死。そして、この本と同じ、紅白歌合戦の初出場曲のタイトルに込められた心情が明かされて……。ここを読んだら「深愛」を聞き返さないではいられません! 泣くよ……。

と、筋をざっくり紹介すると、お涙頂戴のタレント本でしょとシニカルに判断される向きもありそうですが、読みべきところはそこだけじゃない。

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