ダイドーの自動販売機の数は全国に29万台。これは業界第3位の設置数だという。多くのメーカーが、販売店へと販路を拡大する中、ダイドーは店舗と比べて値崩れしにくい自動販売機を重視してきた。
ポイントカードの発行や、音声での接客など、これまで自動販売機に多くの機能を開発してきたのもそのため。自動販売機を「お店」として考えているからこそ、自動販売機にさまざまな機能をつけてるという。
ところで当たりつき自動販売機は、これまでいろんな演出があった。ルーレット式に始まり、最近はシンプルに4つの数字を揃えるタイプになっている。この内容って、どうやって決めてるんだろう?
「各担当が企画を出して、演出方法を決めています。メッセージボード(LED電光掲示板)に、魚が出てきて釣れると当たりというもありましたね」
でも、ここ最近はなかなか凝った演出ができずにいるという。
「全国にある29万台の自動販売機で導入するとなると、なかなか難しい部分もあります。ただ各担当で、毎年当たりの演出方法の企画は出していますので、当たりつきには、これからもこだわっていきたいですね」
企業の特徴と関係していた、ダイドーの当たりつき自動販売機。
これからも、当たるうれしさと、当たるかもしれない楽しさに惹かれつつ、大げさなまでの演出が復活することを願ってます。
(イチカワ)