「ゆけ!勇者」
いいタイトルだなー。

iPhoneアプリのゲームです。無料です。
iPhone 2010年ゲーム大賞の大賞受賞作です。
すっげーーーおもしろいです。
どれぐらいおもしろいかというと、ぼくはずっと遊びつづけて、もう新しいダンジョンが出てこなくなって、だからアイテムをコンプリートしようと最初のダンジョンからまたやりはじめてしまったくらい。
な、の、に!
なのにですよ、総プレイ時間は、体感的に0です。

ゲームのちょっと困ったところは、おもしろくてハマればハマるほど、そのゲームに費やす時間が膨大になるところ。
気づいたら、180時間ぐらいプレイしていて、こ、この時間を何かもっと有意義なことに使えていたら……って気持ち。
いや、ゲームだって有意義だ! そう言いたいけど、やっぱり、なんだか、ちょっとした寂寞。
だ、け、ど!
「ゆけ!勇者」は、ハマってもハマっても青い山、だいじょうぶ。
何しろ1回のプレイで、自分がやるのは、えーと、30秒ぐらい。
放置スタイルのRPGなのだ。

ゆけ!勇者!っていうと、勇者が勝手に冒険してくれる。
プレイヤーがやることは、勇者を送り出すだけ。
どのダンジョンを冒険するか、どの武器と防具とアイテムを装備するか決定して、「ゆけ!」っつーだけ。
ボタンをちょいなちょいなってタッチして、そして「ゆけ!勇者」をタッチして、勇者が冒険に旅立つのである。

ダンジョンは、たとえば
冒険者の洞窟(@6分)
試練の塔(@20分)
財宝の島(@30分)
って感じで、1フロアの冒険時間が明示されてる。
だから、たとえば、おやすみ前に、起床するであろう9時間(たっぷり寝るよ!)後に、勇者がもどってくるぐらいの感じに指令するといい感じ。
つまり財宝の島(@30分)18階まで冒険させてあげる。
で、次の区切りタイムに勇者の様子を見て、「おし! 生き延びた!」とか「ぎゃーーー死んでるーー」とかって楽しむ。
ロックンロールのようにハードでタフな日々のすきまで、ちょっとした冒険を楽しむゲームなのです。
ね、これならいくらハマっても、ああ、おれの(もしかしたら)貴重な時間を、返せーーーってならない。
時間に優しい。
そして無料だから財布にも優しいゲームなのです。

ほんと、「ゆけ!勇者」大好きなので、いろんな場面で大推薦してます。
「宣伝会議」2/15号(B004JJUDNM)は、「可処分時間」着目のマーケティングっていう特集。
そこにも米光しゃしゃり出て、「ゆけ!勇者」おもしろいよーおもしろいよー可処分時間とかゆーまえにこれ遊んどけーって力説してます。
そう、ここでも力説します。
いま、これ、遊んどけーっ、みんなー。(米光一成)