そんな思いから始まったのが、スマートフォンアプリによる熱中症対策の実証実験プロジェクト『あついぞ!熊谷 なう』。なにやらポップなネーミングだが、その構想は至ってマジメ。埼玉県熊谷市を舞台に、熱中症の危険度を地図上に表示する「熱中症ハザードマップ」や、現在地周辺の涼める場所(=熱中症シェルター)の情報をリアルタイムで配信する「熱中症対策アプリ」を開発し、予防に役立てようというもの。現在、7月1日からの実験開始に向け、モニターを募集中だ。
熊谷市といえば、2007年に40.9度という観測史上最高気温を記録し、“日本一暑い”場所として知られる都市のひとつ。熱中症危険度の高いこの街の住民を救うため、NTTドコモと、環境保全の総合コンサルタントを行う「いであ株式会社」が手を組み、熊谷市の協力のもと、本実験を行うことになった。屋外の気象観測データはもちろん、屋内にも計200個以上の温湿度計を新たに設置して観測し、サービスに反映させるという力の入れようだ。