そんな私に、朗報! 自動車運転管理請負業を手がける「おかかえ運転手株式会社」では、食材の買い出しから配達、屋内での調理、それだけでなく出来上がった料理を一緒に食事、しかも後片付けまでしてくれる「話食屋(わしょくや)」という新サービスを7月より開始した。
しかし、運転業務を行う会社が、なぜこのようなサービスを?
「企業役員を顧客とした運転代行の仕事の8割は“待機”です。自宅にお迎えに行くことも多く、その際『運転手さん、悪いけど、クリーニング店に行ってワイシャツを取ってきてくれない?』など、運転とは関係ない雑用・雑務を頼まれることも大切な仕事のうち。エスカレートすると、もう、便利屋のような状態でした(笑)」(同社・担当者)
それらの雑務の中、ピックアップされたのは「食事」だった。
「これまで長くお付き合いしてきたお客様もご高齢になり、奥様に先立たれるなど、お一人の方が多くいらっしゃいます。ある時、そんなお客様から『メシを作って一緒に食べてくれる女性はいないか?』というリクエストがありました。それがこのサービス誕生のヒントです」(担当者)
食事を作ってくれるだけなら、別に新しくない。同サービスは、食材や料理の買いっぱなし、届けっぱなし、作りっぱなしとは一線を画す。出来立ての温かい料理を面と向かって一緒に食べ、「話し相手になってあげることを特徴とするサービス」にしてみせたのだ。