やべぇ、これ、やべぇ。なんつー臨場感、没入感。おれ、彼女を助けられるかな……。
脱出ゲームってのがある。知ってる? ケータイやWEB上で人気になったゲームのジャンル。
WEB上で無料で遊べるものもたくさんあって、クリムゾンルーム、ESCRAFT、トイレから脱出するRestRoomなどなど。「脱出ゲーム」で検索してみるとウヒョウヒョ言うぐらい出てくる。
ミニチュア感あふれる密室をあちこちクリックして、謎を解いていく楽しさ。
その脱出ゲームに、容赦ない臨場感をプラスさせたのが『監獄脱出少女Lie』だ。
ミニチュア感じゃなく臨場感を出すための設定が秀逸で神業で絶妙。
廃墟。部屋から声が漏れてくる。ドアを開けると、室内にディスプレイ。監視カメラの映像が映っている。少女が、いる……。
「誰!?」
映像の中の少女が振り向く。
「助けて下さい! ここから出して下さい!」
誘拐した男もここにいる、その男はさっきの地震で倒れて今は気を失っている、部屋の出口も崩れてしまった。と言う。
あなたはカメラ越しに彼女に指示を出して、少女を救い出さなければならないのだが……。
監視映像のディスプレイを観ている設定と、プレイヤー自身がディスプレイを観ているという状況の一致。これによって、迫真性が増した。
しかも、iPhone版では、少女のセリフはフルボイス。喋る。
画面の中の気になる部分をタッチすると、少女がそこへ移動して、調べたり探したりする。調べた結果を喋る。