他にできることといえば、何があるだろう? 色々、ありそうな気がするが……。
そこで、こちらを皆さんにご紹介したい。株式会社エヌ・アイ・ピーから発売されている『スイッチ断ボール』は、地震が起こると自動的にブレーカーを落としてくれる装置。
どう落としてくれるのか? まず、ブレーカーのスイッチにキャップを取り付ける。そして、そのキャップには紐でつながったボールがあり、ボールは装置の置き台に支えられている。
そして、もし大きな地震が起こったとする。そうなると、揺れによってボールは置き台からずり落ち、自ずと紐でつながったキャップも下に引っ張られる。結果、一緒にブレーカーのスイッチも切られるという訳だ。……って、文章だけだと正直わかりにくいと思う。同社のホームページにブレーカーを切るまでの模様が動画で紹介されているから、是非ともご覧いただきたい。
実は、この装置が開発されたのは数年前。きっかけは阪神大震災だった。しかし開発に約2年の月日を要し、発売時にはほとんど話題にならなかったという。
そして日本中で危機感が高まっている今、『スイッチ断ボール』が脚光を浴び始めた。
ところで、どうしてブレーカーを切らないといけないのか。それは、“通電火災”が起こってしまうから。
地震による停電が復旧した後、断線していたり使用中であった電気製品が再度通電してしまうと、それが基で発熱・加熱して火災が発生してしまうことがある。これが、いわゆる“通電火災”。それを防ぐために、この装置は開発された。