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観て涼しい♪ 美しすぎる金魚が生まれる秘密

観て涼しい♪ 美しすぎる金魚が生まれる秘密
『金魚養画場』深堀隆介 著(文芸社)
子ども時代、活きがいい金魚を薄紙ですくうことに夢中になった夏祭りの思い出がよみがえったのは、ある1冊の本の表紙に目が留まったからである。

『金魚養画場』の表紙は桶の中の金魚の群れが載っている。
鮮やかな朱色で美しく、観ているだけで涼しい気持ちになるのは日本人ならではではないだろうか。

この本にいる金魚は全て本物ではない。絵だ。
容器に流し込んだ樹脂に金魚を描き、それを何層にも重ねることで立体感を出し、生命感を閉じ込めるという著者、深堀氏のオリジナル技法の作品である。

国内外で今もっとも注目を浴びている深堀氏はどんな方か。
深堀氏のマネージャーであり、奥様でもある水谷さんからお話をうかがった。

「普段はとても穏和ですが、自分自身に対してはかなり厳しい人です。一作品つくりあげると喜びもつかの間、それは過去のものになり、すぐに自分自身に対して次の課題を課していきます。納得することはほとんどなく、常に次の表現を試みようと考えています。四六時中、頭の中は作品のことばかり考えているので、単純に“金魚バカ!”かもしれません」

彼の作品は成長過程の金魚が描かれている気がする。もっと成長していく金魚のように
深堀氏も“今”に満足しない、ストイックな方だった。

作品に没頭する深堀氏の姿を奥様の目線からどう映るのか教えてもらった。

「作品と向き合い生み出すまでの苦しみは当然つきものですが、作品に没頭できる時間を持てることは彼にとって一番幸せな時だと感じます。苦しそうな時はやめたらいいのになんて思いますが、そんな時こそ追い込んでいくタイプで、その先のまだ見えない作品像に向かっていきます。その結果、心が和む作品をみることができるので、私は楽しませてもらっています(笑)」

苦しそうな深堀氏をそっと見守り、時には「やめたらいいのに」と思っていても、一緒に作品を向き合うことを楽しんでいる奥様の“ドン!”と構えた部分がストイックな深堀氏とマッチして、すばらしい作品が生まれるんだと感じた。

生命力の強さが伝わるこの本の金魚たちはまだまだ成長していく深堀氏の姿なのかもしれない。
(茶谷/boox)

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