ファンタジーだと理解した瞬間から、残虐なものを楽しむことで心を解放するようにできているんじゃないですかね。いきなりぼくの持論ですよ。
だってさ、そりゃもう戦争とか殺人とか許されざる行為ですが、映画とかゲームだと分かったら「うわーひどーい!」と言いつつ、ニヤニヤ楽しむ心理が働いちゃうじゃんね。
眉をしかめる人がいるのもわかるので、CERO「Z」のラベルを貼って、言い訳として殺戮の相手がゾンビだったり宇宙人だったりするんですが、それはそれ、これはこれとしてウィークエンドは大量殺戮ですよ。
アクションシューティングゲームの傑作シリーズ「ギアーズオブウォー」の3作目が発売されました。
物語は1、2から完全に引き継いでおり、地下に住むローカスト達と地上に住む人類が惑星セラで戦う姿を描いています。
人間の間の友情や愛情、ローカスト達の考え方など非常に複雑で重たい設定になっており、物語は胸にグッとくる設定がてんこ盛りなんです。
アメコミ的な苦悩とヒーローイズムを詰め込み、それでいて映画のお約束(いわゆる「死亡フラグ」など)をわざと入れてベタベタな展開を見せるというエンタテイメント性も抜群。
だけどねだけどね。ギアーズオブウォーの最高の楽しさって、残虐ごっこをゲームにきちんと落とし込んでいるところだと思うのね。
「前作の1、2をやっていないけど大丈夫?」と悩んで買わないでいる人は多いと思います。これに関しては「大丈夫!」と言いますよ。