文フリ会場でCDやDVD自体は売っている人多いようですが、これはパッケージを見てもなんだかさっぱりわからない。
なんじゃろな、と思ったらなんと3Dアニメーションでした。なるほど、そういう表現手法もありなのか!
といってもアクションとかダンスではなく、内容は文学そのもの。一対一で語り合ったり、机に座ってモノローグを語るなどして、思いを語る作品で、表題作「ぶらりん」は学生の鬱屈を描いていてじんわりきます。
なら対話形式の小説でやればいいじゃない、と思われるかもしれませんが、これ映像でやるのに意義があるんですよ。同じセリフをそのまま文章にしても成立するくらいではあるんですが、とある仕掛けがされていて、そここそが一番描きたかったところなはず。一本取られました。
こういう文学表現もあるんだなーとしみじみ楽しみました。一本一本は非常に短いのですぐ見られますが、おまけで入っているボーナストラックが30分という力作でまたビビりました。
【tk_zombieのおすすめ本】 『Cafe of the Dead』(東部市場)
ゾンビがテーマのものが4つほどあった前回から一転して今回はフリーペーパーひとつしか見つけられず、文学フリマにゾンビの波が来ていると思っていたのははかない夢でした。今回入手したのは東部市場さんの「Cafe of the Dead」。前回のvol.1に引き続きvol.2です。切なげな女性ゾンビの表紙、メイドがゾンビをチェーンソウでぶった切るクレイアニメ「チェーンソーメイド」のていえぬさんのインタビューなど内容も充実。