でも待って。映画祭ってどういうものなの? どうやったら出品できるの? わかっているようで意外とわからない。じゃあ聞いてみよう! というわけで『サウダーヂ』の共同脚本を務めた「空族」の相澤虎之助さんに話を聞いてみました。
――そもそも映画祭にはどうやったら出品できるのですか?
「世界中の映画祭にはディレクター(D)がいて映画祭に合った作品を探しています。日本では『川喜多記念映画文化財団』というところが窓口になって各映画祭に合った映画を紹介することが多いと思います」
――『サウダーヂ』もそうだったのですか?
「僕たちの場合は仏映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』に載った批評記事をロカルノ(国際映画祭)のDが見てコンタクトを取ってきてくれたんです」
「ナント(三大陸映画祭)のDはロカルノの上映を見て興味を持ってくれたようです。彼らも必死で色々な作品を探しているんですよね」
――映画祭はどういう雰囲気なんですか?
「映画が好きな人たちの集まりという感じですね。もっと大きな映画祭だと商業的な部分もあるのかも知れませんが、関係者も本当に映画が大好きという感じでした」
「特にアジア、アフリカ、中南米の映画に絞ったナントは面白い作品からヘンテコな作品まで揃っていて最高でした。『とてもいい映画祭』という評判は聞いていたのですが、色々な文化の人と交流もできて本当によかったです」