そんな悩める成人男性(筆者含む)に、いっておきたいことがある。悩んでいるのは君だけじゃない! というか、人間だけじゃない!
というのは、動物でも、薄毛に悩むことがあるようなのである。
例えば、脱毛が起こる原因の一つに、「甲状腺機能低下症」という疾患がある。これは、細胞の代謝率を上昇させる働きを持つ甲状腺ホルモンの分泌量が不十分になるもので、全身の代謝が悪化することから、髪の毛の生え変わりのサイクルが変わり、脱け毛が増える症状が見られることがあるのだそう。
この病気、人間だけでなく、犬でもかかることがあり、その場合は、全身の毛が薄くなってしまうことがあるようなのである。犬のホルモンの病気では最も多く、特に、中年期(4〜10歳)のゴールデンレトリバーやシベリアンハスキー等の中・大型犬に多いのだそう。
また、コリーなどの寒い国が原産の犬は、強い日光にさらされると、皮膚炎を起こして脱毛することがあり、これを「コリーノーズ」というらしい。コリーノーズは、日に当たりやすい鼻先から鼻筋にかけて発症することが多く、顔の一部に脱毛症状が現れることから、人間と同様、犬にとっても愉快な状態ではないと思われる。