ところで、金環日食の前後から静かな話題となっていたのが、「使い終わった日食メガネ、どーすんの?」ということ。幸い、金環日食の後、6月7日に金星の太陽面通過、というイベントがあったため、日食メガネは2度目の活躍の場を得たわけだが、それも終わってしまった現在、日食メガネはほぼ、当初の役割を全うした。根も葉もない言い方をすれば、「用済み」となった。
しかしながら、「そんなに高価なものではないけど、思い出が詰まっているし、捨てるのちょっと……」と、捨てるのが忍びない人も多いようである。日本中に存在するおびただしい数の日食メガネを、有効利用する方法について考えてみたい。
もっとも有効な活用方法は、やはりリサイクルだろう。金環日食が終わった後、仙台市天文台には、「サモアのこどもたちに日食グラスを譲ってください」というチラシが貼られていた。これは、国際協力機構(JICA)の一環で、サモア国立大学で理科講師をつとめる新沼迅逸さんなる人物が発起人となって行われた活動である。
なんでも、オセアニアの島国であるサモア独立国では、今年の11月に部分日食が観測できるそうで、教育の一環で、部分日食をサモアの子供達に見せてあげたい、という思いから募集を行ったようである。