問題の彼の著作は、「パレルガ・ウント・パラリポメナ」というエッセー風の哲学書の中にある「女について」の章で語られている部分。その前段部で強烈な一撃を放つ。
「我々の子供のころの養育者、教育者として女性がまさに適しているのは、女性自身が子供っぽくて、愚かで、浅墓で、一生大きな子供だからである。つまり、本来の人間というよりも子供と男の間にある中間段階の種なのである。我々大人が子供と一緒に一日中戯れ、踊り回り、歌っている少女を観察したとき、男性が努力によってその少女の役割ができると考えるだろうか」
男女平等社会を建前とする現代で、このようなことを言った途端、女性蔑視、男尊女卑と思われるだろう。実際、数人の女性にショーペンハウアーを読み聞かせたところ、
「ひどーい(怒)!」
「母性本能よ!」
「子供と接するのが好きだからじゃないの?」
などの反論が出た。母性が果たして本能かどうかは疑わしいが、子供と接するのが好きなのは確かに保育士に女性が多いのを見ると頷ける。ではなぜ子供と接するのが好きなのか。それはやはりショーペンハウアーが言うように「女性自身が子供っぽいから」であろう。