漫画、アニメなど日本文化が好きで、日本語を勉強したり、日本に住んでいる外国人。彼らが日本人と付き合っているとき、「ちょっとこれは失礼じゃない?」と感じる言葉があるらしい。
外国人の中でもとくに欧米人にとって、日本語のハードルはとても高いと思われるが、それ以上に外見(肌、瞳の色)の違いは大きい。いくら日本文化に馴染んでもその違いはどうにもならない。そんな彼らが嫌がる言葉が「外人」。
「外人は人種差別語だ」という。同じ人間同士で差別するのはよくないというわけ。もちろん、多くの日本人が差別意識からそう言っているのではないのだが、言われる外国人にとっては素直に聞き流せない言葉のようだ。言われてみれば外国人ではなく、外人とは如何に? 外の人、外から来た人、仲間外れの人、並外れた人、確かに変な日本語である。
ほかに、ちょっとおもしろいと思ったのがある若いアメリカ人男性の指摘。それは、「日本語うまいですね」「お箸が上手ですね」といった類の外国人に対する褒め言葉。これが日本に長く住んでいる外国人には結構プライド傷つくらしい。
「あなたは日本人と同じではないと言われているのと一緒」
「どんなに日本に馴染んでも差別されている感じ」
というのだ。
だが一方で、「外人」「日本語うまいですね」と言った言葉に抵抗ない外国人もいる。
ある若いカナダ人女性は「“外人”は自分でも使うので、全然嫌じゃないです。“日本語うまいね”はだいたい喜びます!」と肯定的に受け止める。
「嫌だった言葉なんかあったかな……あっそうだ。電車の中とかで、よく日本語で私のことを話す人がいますね。私が日本語分かってないと思って(笑)。時々“あっ、あの外人可愛いなぁー”とかだけど、たまに“その服可愛いと思ってんのかな?”とか、ひどいことを言う時もありますね」
なるほど、外国人だから日本語通じないと思って言いたい放題なわけ。これは確かに失礼だ。
ほかに、外国人が嫌だと思うこととして、あるドイツ人男性曰く、
・流暢な日本語で喋っているのに、あまり上手ではない英語で答えられた。
・話かけようとしたら逃げられた。
・すれ違いざまに「見て、アメリカ人」と言われた。
など、明らかに外見で判断されて、日本人が彼らに対して「壁」をつくるような行為、言動があるようだ。やはり、白人コンプレックスが日本人にはあるのかも。
まぁ島国育ちで、欧米系外国人と接する機会が少ないという環境にある日本人にとって、彼らとの付き合い方、コミュニケーションのとり方は難しいわけだ。さてさて、どうしたものか。
(羽石竜示)
それはどんな言葉で、どんな理由で嫌がるのか。
外国人の中でもとくに欧米人にとって、日本語のハードルはとても高いと思われるが、それ以上に外見(肌、瞳の色)の違いは大きい。いくら日本文化に馴染んでもその違いはどうにもならない。そんな彼らが嫌がる言葉が「外人」。
「外人は人種差別語だ」という。同じ人間同士で差別するのはよくないというわけ。もちろん、多くの日本人が差別意識からそう言っているのではないのだが、言われる外国人にとっては素直に聞き流せない言葉のようだ。言われてみれば外国人ではなく、外人とは如何に? 外の人、外から来た人、仲間外れの人、並外れた人、確かに変な日本語である。
ほかに、ちょっとおもしろいと思ったのがある若いアメリカ人男性の指摘。それは、「日本語うまいですね」「お箸が上手ですね」といった類の外国人に対する褒め言葉。これが日本に長く住んでいる外国人には結構プライド傷つくらしい。
「あなたは日本人と同じではないと言われているのと一緒」
「どんなに日本に馴染んでも差別されている感じ」
というのだ。
うーん、そう感じるものなのか。褒めているつもりなのに……。
だが一方で、「外人」「日本語うまいですね」と言った言葉に抵抗ない外国人もいる。
ある若いカナダ人女性は「“外人”は自分でも使うので、全然嫌じゃないです。“日本語うまいね”はだいたい喜びます!」と肯定的に受け止める。
「嫌だった言葉なんかあったかな……あっそうだ。電車の中とかで、よく日本語で私のことを話す人がいますね。私が日本語分かってないと思って(笑)。時々“あっ、あの外人可愛いなぁー”とかだけど、たまに“その服可愛いと思ってんのかな?”とか、ひどいことを言う時もありますね」
なるほど、外国人だから日本語通じないと思って言いたい放題なわけ。これは確かに失礼だ。
ほかに、外国人が嫌だと思うこととして、あるドイツ人男性曰く、
・流暢な日本語で喋っているのに、あまり上手ではない英語で答えられた。
・話かけようとしたら逃げられた。
・すれ違いざまに「見て、アメリカ人」と言われた。
など、明らかに外見で判断されて、日本人が彼らに対して「壁」をつくるような行為、言動があるようだ。やはり、白人コンプレックスが日本人にはあるのかも。
まぁ島国育ちで、欧米系外国人と接する機会が少ないという環境にある日本人にとって、彼らとの付き合い方、コミュニケーションのとり方は難しいわけだ。さてさて、どうしたものか。
(羽石竜示)
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