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「梅ちゃん先生」特番直前『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』に膝を打つ

これとは反対に、同作の後番組である「梅ちゃん先生」ではナレーションが多すぎるとの指摘もあがった。ただし「カーネーション」で演出を務めた田中健二は、「カーネーション」でやったことを「梅ちゃん先生」でやろうとしても「たぶんできない」と語っている。彼いわく《作品に漂っているムード、描かれようが違うんですよ。ドラマは本から逃げられないというか。作家が書いてきた言葉って、相当大きく番組の方向性を決めていて、たとえばコメディテイストなのか、シリアスなのかなど、そういう方向性がすでに描きこまれて》いるのだという。

そもそも朝ドラの第1作とされる「娘と私」('61年)では、先にラジオドラマ化されていたこともあり、ナレーションが中心に据えられていたという。そこには朝の忙しい時間に「耳で聴いていてわかる内容」という意味合いもあったようだ。「梅ちゃん先生」が人気を集めたのには、そういうところも含めて「朝ドラらしさ」を持っていたからなのかもしれない。

この「朝ドラらしさ」については、第2章以降、「朝ドラのヒロイン」、「朝ドラの恋愛・結婚」、「朝ドラの家族」などという具合に、さまざまな要素から分析されている。そこでは歴代の作品が比較されたり分類されたりしていて面白い。たとえば第2章にあたる「朝ドラのヒロイン」によると、「ちょっとドジ」で「明るく」「前向き」で「まっすぐ」な「朝ドラ王道ヒロイン」像は、1966年の「おはなはん」に端を発し、以後「澪つくし」('85年)、「ちゅらさん」('01年)、「おひさま」('11年)、そして「梅ちゃん先生」と脈々と引き継がれ、視聴者にも広く受け入れられてきた。

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