また、日本政策投資銀行がまとめた酒類業界のデータ分析によると、この10年間で年々減少する「外呑み」消費量に対し、「家呑み」消費量は増加傾向。2010年度には遂に「家呑み」消費量(3,938百万リットル)が「外呑み」消費量(3,779百万リットル)を逆転した。
世は戦国の「家呑み」時代。
若者の酒離れ、なんてことを伝えた週刊誌もあったけど、家で一人で、または家族と一緒に呑んでいる人が増えているだけなのだ。
家呑みって自分のペースで呑めるし、経済的にも助かるんだけど、やっぱり困るのは「酒のつまみ」。毎日乾き物じゃ飽きるし、食事の余り物だとなんかわびしい。かといって、冷蔵庫の残り物でできるレシピは何かないかなぁ、なんてレシピサイトを調べてみて、調理工程数が5つも7つもあるとそれだけでゲンナリしてしまう。家から帰って、すぐにビールが呑みたいんだよ、美味しいおつまみとともに。
そんな状況にピッタリのレシピ本が登場した。その名も『家呑み道場』。《「帰って、即!」のかんたんおつまみ》の副題の通り、ほとんどのレシピの調理工程がなんと【2ステップ】でまとめられている。
本書は、「自炊で食費が40万円浮く!」というふれこみでレシピ本としては異例の大ヒット(7刷&約8万部)を果たした