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江夏の21球は14球だった!? 二宮清純『プロ野球「衝撃の昭和史」』

江夏の21球は14球だった!? 二宮清純『プロ野球「衝撃の昭和史」』
『プロ野球「衝撃の昭和史」』(二宮清純/文春新書)<br />数々のドラマに彩られた昭和のプロ野球。江夏の21球は14球で終わるはずだった、天覧試合の試合時間に隠された秘密、沢村栄治の意外な夫婦関係、ジャイアント馬場の投手としての才能、etc. これまで語られることのなかった12本の球界秘話が明かされる。
物議を醸した日本シリーズでの誤審騒動。
だが、オールドファンにとって「日本シリーズの誤審」と聞いてまず思い出すのは別なシーンだろう。
1978年日本シリーズ「ヤクルトスワローズvs.阪急ブレーブス」第7戦。ヤクルト・大杉勝男の放ったレフトポール際の大飛球がホームランだったのか、ファウルだったのか?
今回の誤審騒動の際、スポーツ紙などでもコラム的に取り上げられていたので目にした人も多いだろう。30年以上前の出来事がひとつのプレーによって掘り起こされ、比較されるのもプロ野球の魅力であり、楽しみ方のひとつだ。むしろストーブリーグに入った今、過日のプロ野球に思いを馳せる絶好のチャンスとも言える。
そこでぜひオススメしたい本がある。『プロ野球「衝撃の昭和史」』。「文藝春秋」で連載されていたスポーツライター二宮清純のコラムがまとめられたもので、球史に残る試合や伝説のプレーの裏側に迫った一冊だ。

「伝説のプレー」だから当然、これまでにもどこかで語られ、検証されてきた「おなじみの話題」になる。本書の魅力は、その「おなじみの話題」の視点を本筋から少しだけズラし、「伝説のプレー」が起きたことで真に影響を受けた人物は誰だったのか、そして本当のキーパーソンは誰だったのかを解明していく、推理小説のような面白さにある。

例えば冒頭に挙げた「1978年日本シリーズの誤審」に焦点をあてた《第4章:はじめて明かされる「大杉のホームランの真相」》。

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