石原 すき焼き用の肉を買って、それを親戚の家に持って行って「今年もよろしくお願いします」と。肉を持って行く・持って来られるというのは、深いつながりを象徴しているんです。だから、お正月のうちに3回くらいすき焼きをやるんです(笑)
山口 うらやましい!
石原 でも、迎える方も野菜を切って用意しておかないといけないので大変なんですよ。ちなみに、正月のすき焼きだけは家のお父さんが作るんですよ。もっとも、下準備はお母さんの担当になるので、結局大変です。
松浦 おせち作りは、うちも一家総出でしたね。子どもの頃から、なぜか栗きんとんは自分担当でした。ずーっと芋の餡を練ってましたね(笑)。
近藤 私は、妻と一度「栗きんとん」で喧嘩したことがあります(笑)。栗きんとんって、一般的にはサツマイモを練って栗の甘露煮を合えたものじゃないですか? でも、妻には「違う!」と反論されて。妻の実家の岐阜では、栗に砂糖を加えて炊き上げて、茶巾の形にした落雁みたいな銘菓のことを「栗きんとん」って言うんだそうです。どっちも間違ってないから、ずっと平行線なんですよね(笑)
【餅は焼く? 角? 丸? 出す? お雑煮エピソード】
─── お正月といえば「雑煮」も欠かせないですが、皆さんの家庭では何が入ってましたか?
近藤 うちは東京なので醤油ベースです。角餅を焼いて、あとはネギ・エノキ・ゆず・かまぼこ・鶏肉。
松浦 我が家は「なます」の材料が流用されていて、大根・人参・鶏肉・三つ葉・ゆず、かな。関西だとどうなりますか?