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「料理の常識」は間違いだらけだ「Cooking for Geeks」

「料理の常識」は間違いだらけだ「Cooking for Geeks」
「Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ」オライリージャパン
「料理の常識」は、実はけっこう間違っていることがあります。少なくとも、つい最近までは確実にそうだったし、現在でも決して正確とは言えない常識がまかりとおってしまっています。僕も気をつけているつもりだけど、たぶんやってしまってると思います。おまけに最近では何のブームかわからないけど、イケメン男性料理家が次々に登場して、「俺のテクニック」「俺の斬新なレシピ」を披露していたり……。(イケメンじゃなく、テクもなく、斬新でもありませんが、これも似たようなことをやっちゃってます……。すみません)

「間違った常識」が広まってしまうのは、いい意味で曖昧な「家庭の味」に「のりしろ」があるからでしょうか。その「のりしろ」を自分好みの味つけに変えて、「素敵な俺レシピ」として「このレシピが、絶対うまい!」と俺LOVEな提案をしちゃったり、「これが最高!」と断言してしまう。あ、そういえば以前、OFFICE CUEの鈴井貴之さんが「断言したがる人にロクなヤツはいない」と仰っていたのを思い出しました。

主に味覚と嗅覚に由来する、料理の「うまい」「まずい」は、本来主観によってしか判断できない、とても曖昧なものです。そしてその曖昧さこそが、料理という懐の深さであり「のりしろ」のような気がします。「うちの味」「おふくろの味」などと言われるものは、その象徴でしょう。

味は主観的なものだけれど、感動する味もある。多くの主観が集まれば、その評価は客観めいたものになる。これはメディアと受信者の間でよく起きるできごとです。個人的なもののはずの「味」に「うまい」「まずい」という境界線が引かれてしまったのは、発信者側の責任でもあるはずです。

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