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東京での孤独と居場所の発見  あるアイルランド人が見る日本の一面 2

「失業保険をもらっていた時期もあったけど、その後は自分で生計を立てることができていたし、プライベートも充実していたんだ。案外悪くない毎日だったよ」

だが一方で、ずっと暮らしてきたアイルランドにマンネリを感じていたのも事実だった。さらに、日本にもう一度行きたいという思いが、前からくすぶっていたのだ。
「新潟で仕事をしてみて、日本で働くことに実感を持てたというのもあるし、東京なら仕事を得る機会がずっと多いだろうと考えていた。もちろん不安はあったけどね。仕事のこともそうだけど、親しい友達や家族と離れるのはやっぱり辛いだろうと思っていたから」

■東京での孤独感と居場所の発見
アイルランドに戻ってから4年後、ついにまた日本にやってきた。今度は東京へ。東京のような規模の大都市に住むのはフィルさんにとって初めての経験だった。期待をこめてやってきたが、最初に住んだ場所では、人と関わる場所がほとんどなく、友達も増えず疎外感を強く感じていたと言う。フリーランスの仕事をしていたため一人で作業することが多かったことも孤独感を強めた。

ところがその後、研究機関で翻訳と編集の仕事をすることになり、東京の北東部にある下町エリアに引っ越して状況は変わった。
「人に温かみがあってフレンドリーだし、今まで日本で住んだ場所の中でも一番自分に合っているよ。下町って呼ばれる場所が好きなんだろうね。地元の人と近づきやすい雰囲気のところが多くて、一人でいたいときは関わらなくてもいい。ちょうどいい距離がとれる。昔に住んでいたアイルランドの首都ダブリンの北側とも似ているんだ。東京にもこんな場所があるとは思わなかったよ。『日本』という概念と同じで、確固とした一つの『東京』っていうのもないと思った。下町エリアと丸の内みたいな場所とでは全く違う」

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