
《就活あるある02「第一志望の企業の社員が全員神様に見える」》
いやいやいや、社員じゃないよ、こちとらたまたま居合わせたしがないライターですよ。そんな恐縮しなくてもいいのに……と逆に申し訳なってくることも。うっかりトイレなんかで遭遇すると、緊張感はさらに倍増するようだ。
《就活あるある12「会社のトイレで社員と隣になったときの気の張り」》
人生の一瞬に偶然すれ違ったこんなオッサンにも油断できないだなんて何だか可哀想。
書店では「就活指南書」や「面接ハウツー本」「エントリーシートの書き方」の数々は時期を問わず大きな面積を占めている。ただ、自分の学生時代を振り返ってみても、こうした類いの本ってほとんど役に立った記憶がない(だからライターなんてやっている気もするけど)。
そこで紹介したいのが本書『就活ああるある:内定する人 しない人』。
著者・武野光は2012年に大学を卒業したばかりの社会人1回生(執筆時)。自身のブログ「無能の就活。」にまとめていた「就活あるある」を再編し、コラムやイラストなどを付け加えて上梓した本になる。
著者自身、TOEIC未受験でサークルにも未所属、資格は車とバイクの免許だけ……という、いわゆる「シューカツが有利なる条件」が何もなかったにもかかわらず、戦後2番目の就職氷河期といわれる状況で複数社から内定をゲット。その内定獲得法を